MWO手続き|審査期間の実測記録
「MWO申請を出してから、認証まで何日かかるのか」——受入れ企業が採用計画を立てるうえで最も知りたい数字ですが、MWO(駐日フィリピン移住労働者事務所)の審査期間は公表されていません。ネット上の「◯か月かかる」という記述も、根拠が示されていないものがほとんどです。
そこでこのページでは、実際の案件の「提出日から認証日までの日数」を実測データとして記録しています。掲載しているのは実務で確認された実例であり、推測値ではありません。
データ最終追加:2026年4月時点(掲載件数:3件)
現時点の実測サマリー
- 差し戻しなく進んだ場合:約1か月弱(実測24日)
- 差し戻しがあった場合:1.5〜2か月程度(実測37日・50日)
- 差し戻し1回で、おおむね2〜3週間の遅延が発生しています(実測15〜20日程度)
まだ件数が少ないため、この数字は「傾向」ではなく「実例」としてご覧ください。件数が増えるにつれ、管轄別・時期別の傾向も見えてくるはずです。
実測データ
| No. | 提出時期 | 管轄 | 区分 | 申請種別 | 差し戻し | 面接 | 所要日数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2026年2月 | 東京 | 特定技能 | 新規 | なし | なし | 24日 |
| 2 | 2026年3月 | 東京 | 特定技能 | 新規 | あり(約15日の遅延) | なし | 37日 |
| 3 | 2026年4月 | 大阪 | 特定技能 | 新規 | あり(約20日の遅延) | あり(Web) | 50日 |
※所要日数は、管轄MWOへの提出日から認証日までの暦日数です。
※企業が特定されないよう、提出時期は月単位で記載しています。
この数字をどう読むか
3件から言えることは限られますが、実務の実感と重ねると、次の読み方ができます。
- 「順調なら1か月弱」は、書類が一度で通った場合の数字です。No.1は差し戻しも面接もなく、24日で認証に至りました。書類の完成度が高ければ、審査自体はこの程度の速度で進むことが分かります。
- 差し戻しは、審査期間を数週間単位で押し戻します。No.2とNo.3は、いずれも差し戻しによって15〜20日程度の遅延が生じました。差し戻しの往復(指摘→修正→再提出→再確認)には、指摘内容が軽微でもこの程度の日数がかかります。つまり審査期間を縮める最大の手段は、審査を急がせることではなく、一度で通る書類を出すことです。差し戻しの典型パターンはMWO申請で差し戻しになる理由で整理しています。
- 面接が入ると、日程調整のぶん後ろに延びます。No.3は差し戻しに加えてWeb面接が実施され、50日を要しました。面接はMWOから依頼があった場合のみ実施されますが、依頼が来た場合は日程調整と実施のぶん、認証が後ろにずれます。
- この日数は「MWO認証まで」であり、受入れ全体の期間ではありません。認証後にはDMW登録、在留資格の手続き、本人側の出国前手続きが続きます。採用計画では、MWO認証を全体工程の一区間として位置づけてください。
審査期間を左右する4つの要因
件数が限られる以上、平均値を追うより「何によって変わるのか」を把握するほうが、計画には役立ちます。実務上、日数を動かす要因はおおむね次の4つに整理できます。
① 書類の完成度
最も影響が大きい要因です。上記の実測でも、差し戻しの有無で24日と37日という差が出ています。そして差し戻しは「書類が足りない」場面より、「書類同士が食い違っている」場面で起きます。雇用条件と賃金の内訳、会社名や所在地の表記、翻訳資料の用語。これらの整合は、提出前に自社で確認できる部分です。
② 面接・実地調査の有無
面接や実地調査は、すべての案件で行われるものではなく、MWOから依頼があった場合に実施されます。ただし依頼が来た場合、日程の調整そのものに時間がかかります。担当者の予定、通訳の手配、代表者の在席。企業側の都合で日程が後ろになれば、そのぶん認証も遅れます。
③ 申請の種別
新規の申請と、追加求人や変更の申請とでは、確認される範囲が異なります。既に登録されている情報を前提とする申請のほうが、確認事項は限定的です。ただし「軽いから早い」とは限りません。既存の登録内容とのずれが見つかれば、そこで止まります。
④ 時期
申請が集中する時期には、審査に時間がかかることがあります。日本側の年度の切り替わりや、採用計画が動く時期は、申請も集中しやすくなります。これは企業側で制御できない要因なので、余裕を持った日程を組むこと以外に対処法がありません。
この4つのうち、企業がコントロールできるのは①だけです。②は依頼が来るかどうかを選べず、③は自社の状況で決まり、④は外部要因です。だからこそ、書類の完成度に労力を割くことが、最も確実な短縮方法になります。
入社日からの逆算に使う
実測をもとにすると、計画の目安は次のようになります。
- 最短シナリオ(差し戻しなし):提出から認証まで約1か月
- 現実的シナリオ(差し戻し1回を想定):提出から認証まで1.5〜2か月
- 安全マージン:書類準備(公証を含む)に1〜2か月、認証後の工程に2〜4か月
つまり、入社希望日から逆算すると、MWO申請の準備着手は半年前が実務の目安になります。この逆算はMWO申請の提出方法と審査の流れの工程と合わせて確認してください。
このページの記録方針
- 掲載するのは、実務で提出日・認証日が確認できた案件のみです。推測値や伝聞は掲載しません。
- 企業・個人が特定されないよう、時期は月単位とし、業種・地域・人数は記載しません。
- 新たな実測が得られ次第、追記します。確認できた案件がない期間は、データを更新しません。件数を確保するために推測値を加えることはしません。
- 件数がたまり次第、管轄別(東京/大阪)・申請種別(新規/追加求人)の傾向も掲載する予定です。
- 審査期間は、時期(申請の集中度)、書類の完成度、面接・実地調査の有無などにより変動します。掲載データは将来の審査期間を保証するものではありません。
よくある質問
- Q. 審査を早めてもらう方法はありますか?
A. 審査自体を早める手段は基本的にありません。企業側でコントロールできるのは「差し戻しをなくすこと」と「問い合わせで状況を正確に把握すること」の2つです。 - Q. 東京と大阪で審査期間は違いますか?
A. 現時点の件数では比較できません。件数がたまり次第、このページで管轄別の実測を掲載します。様式・運用の違いはMWO東京とMWO大阪の違いをご覧ください。 - Q. 追加求人(Additional Job Order)も同じくらいかかりますか?
A. 現時点の実測はいずれも新規申請です。追加求人の実測が得られ次第、掲載します。 - Q. データが3件では少なすぎませんか?
A. そのとおりです。だからこそ「傾向」ではなく「実例」として掲載しています。件数を確保するために出所の不明な数字を加えるより、確認できた実例だけを載せるほうが、判断材料として有用だと考えています。
まとめ
現時点の実測では、MWO申請の審査期間は差し戻しなしで約1か月弱、差し戻しがあると1.5〜2か月程度です。そして差し戻し1回の重みは15〜20日——審査期間の見積もりとは、実は自社の書類の完成度の見積もりでもあります。
新たな実測が得られ次第、このページに追記していきます。フィリピン人材の採用計画を立てる際の、根拠のある目安としてご活用ください。受入れ手続き全体の流れはMWO手続き完全ガイドをご覧ください。
本ページは情報提供を目的とした実測記録であり、審査期間を保証するものではありません。審査期間は案件・時期により変動します。制度・運用は変更されることがあるため、実際の手続きにあたっては、管轄のMWO(駐日フィリピン移住労働者事務所)の最新情報を必ずご確認ください。

